JILLAクリエイターセミナー in Sapporo

2015/10/3(土)14:30-18:00にわくわくホリデーホール(札幌市民ホール)で開催されたJILLAクリエイターセミナー in Sapporoに参加しました。紙媒体などを手がける、いわゆる本来のデザイナーと呼ばれる方たちがWeb業界、Webデザインを中心に色々なことを話してくれました。 当日の2つのセッションから、話して頂いた内容をかなりおおざっぱですがまとめてみました。

セッション1:浦部 洋一 ソーシャル・Web時代のデザイナーの勝ちパターン

従来のデザイナーは、モノを作ることが主体となっていましたが、今後はデザイナーが先頭に立ってディレクションを行い、クライアントが抱えている問題を解決していくことが重要です。 また、年々印刷業界、出版業界の市場規模は縮小しています。単純に価格を下げることで仕事を受けることは出来ますが、それでは後々自分の首を絞めることになります。あくまでもクライアントとはパートナーとして、同じ立場で仕事を進めていく必要があります。 そのため、コミュニケーションの取り方や強い責任感を持つ、自ら打って出る攻めの姿勢など、自分自身により良い価値を身につけて行動していくと良いでしょう。

セッション2:誉田 哲朗 プロのクリエイターに必要「イメージを伝える技術」-サムネールを描き出す必要性とその練習方法-

案件を進めていくときに、クライアントにイメージを絵を描いて説明することができれば、大きな問題を出さずに仕事を進めることができます。その場で相手を納得させることができる「視覚言語」を覚えましょう。 クライアントが求めているデザインをデザイナーが表現するためには、デザイナー自信の頭の中に表現したい情報があるかどうかが鍵となります。そのため、デザイナーが実際に体験することや表現物そのものを知る必要があります。 イメージを伝えるにはデザインのポイントを押さえたサムネールが描けるよう、良質なデザインのトレースをするなど練習が必要です。そして、その内容を頭の中に蓄積していきます。

感想

本格的なデザイナーを登壇したWeb系セッションは北海道ではほぼ見られませんでした。参加してみて思っていた以上に面白く、大きな収穫となりました。 セッション1では駄目なクリエイターの例が具体的に挙げられていました。私もいくつかの項目が当てはまり、恥ずかしいことですが、仕事の出来る人、出来ない人の差がこういうところなんだろうと再確認できた次第です。 セッション2では参加者全員で課題を元に、実際に絵に描いてみること、そしてそれらを見せ合う事を行いました。過去に絵のまねごとはしたことがありますが、頭に具体的なイメージがないとよく分からないものができあがると理解できました。 現在Webはエンジニア寄りになっているところがありますが、仕事をよりスムーズに、かつ自分の価値を高めるべく、デザインについても学ばないと行けない時代になってきたかと思います。

Gitが、おもしろいほどわかる基本の使い方33

Web書籍の紹介です。 セミナーで教えて貰ってからGitを使って作業しています。ただ、個人でいじってるのでGitの良い機能をスルーしている現状。そんなときにこの本と出会いました。 最近Web制作は多人数で作業することも多く、制作ルールを決めても問題が発生することがあります。Gitを使うと差分ファイルのバックアップや、同じファイルを複数の人が編集した場合の対応が可能など、作業効率を大きく上げることができるようになります。 この書籍では「いきなりGitは難しいよ」という人のために(私もそうでした)SourceTreeを使っています。インストール説明も書かれていますがあっさりしているのでSSHキーの部分がやっかいかもしれません。データを置くサービスはBitbucketを使っています。Githubが非公開有償なので、個人レベルでやってみるにはBitbucketの方がいいでしょう。 マージ、コンフリクト、スタッシュ、ブランチなど専門用語がたくさんでてきますが、丁寧に解説されているのでさほど困ることは無いと思います。仕事でGitを導入する、Gitの機能を一通り把握してみたい人向けです。