モニタから見るWebへの知識

2009 年 8 月 9 日

先月参加したSaCSS Vol.4のLT内容です。やっとアップできました。

最近のモニタは大きく安価に、ワイド液晶が主流となりましたが、Web制作では気を付けておくことがおもったより多くあります。今回挙げる内容は理想論に近いので、現実には難しいところあると思いますが、こういった雑学的なことを覚えておくと後役立つと考えています。

モニタの特性

まず、モニタの基本的な特徴を知りましょう。

  • 視野角→モニタを左右上下から見ても、色味が変わない制限角度。高価なモニタは視野角が大きいです。
  • モニタサイズ→モニタ自体のサイズ。インチ単位で現在では17インチがベースとなります。
  • アスペクト比→モニタの縦横の比率。4:3、16:9、16:10などがあり、ワイドテレビの普及で16:9以上が一般的となりそうです。
  • 画面解像度→モニタを画面に出力するサイズ。ピクセル単位でサイズにより名称が分かれています。VGAだと1024px×768pxです。
  • ドットピッチ→モニタ1ドットの大きさ。モニタサイズにより変化するので、表示される文字の大きさも変わります。

ITmedia流液晶ディスプレイ講座II 第3回 左記リンクにはモニタの画面サイズ、解像度、アスペクト比について詳しく説明しています。

モニタの色味について

モニタは表現される色について独自の特徴を持っています。

  • モニタの色温度→モニタの「白」の基準を決めるものでK(ケルビン)で表します。数値が低いと夕焼けのように赤みを帯び、高いとに中の青空のように青みを帯びます。家庭用テレビの基準は9300Kで、PCのモニタも9300K以上が多いですが、制作ではDTP用途の5000K~6500Kあたりを使うところも増えてきています。
  • ガンマ値→色の明るさの階調(グラデーション)を表します。階調があっていないモニタでは、基準となるグラデーションカーブを描きません。Winは2.2、Macは1.8が基準でしたが、最近ではMacも2.2になり、統一されつつあります。

wiki 色温度 左記リンクには色温度について説明しています。
ガンマって何? 左記リンクにはガンマ値はどいうものか説明しています。

PCで使われている色の規格

人間が見ることのできる可視光線を表現したものを色空間(カラースペース)と呼びます。デジタルで何かを表現するときには、使用する目的と表現する幅により適切な色空間を選ぶ必要があります。

  • sRGB→マイクロソフトが提唱したWindows上で使用するのに決められた色空間です。現在のモニタ表現の制限や、ごく階調の狭いグラデーションではsRGBの方が綺麗に見られることから、Webでよく使われています。表現できる色域が狭いため、今後はAdobeRGBに移行すると見られています。
  • AdobeRGB→Adobeが提唱した色空間です。色域が広く鮮やかなため、デジタル一眼レフカメラやDTPで好まれています。Macでは標準の色空間となっています。

カラースペース 左記リンクで色空間(カラースペース)について説明されています。

カラーマネジメント

グラフィックカード、OS、モニタ、デジカメ、スキャナ、プリンタで色の表現方法はバラバラです。各機械同士で表現する色空間が違うため、色を統一していく必要があります。これをカラーマネジメントと呼びます。

  • キャリブレーション→個別での色の調整を指します。モニタでよく使われ、ソフトウェア、ハードウェアがあり、キャリブレートできる種類により価格帯が違います。高価なモニタにはモニタ自体にキャリブレート機能がついてるもののあります。
  • カラーマッチング→別々な機器で色を合わせること言います。例えばモニタとプリンターの色味を合わせる場合などです。

カラーマッチング 左記リンクにカラーマッチングの説明があります。
よくわかるカラーマネージメント 左記リンクにカラーマネジメントを始めとした、モニタの色について詳しく解説しています。EIZOは国産モニタ開発の老舗で色環境についても考えられているメーカーとして人気があります。

OS、ブラウザの色表現

OSやブラウザによっても表現できる色が違います。

  • 色を表現できるOSはMacで、ColorSyncと呼ばれるOSレベルでの色を合わせる機能が搭載されています。WindowsはVistaからある程度の色表現が可能となりました。
  • ブラウザでは、IEは色表現できません。Firefox、Safariでは色味を合わせて表示できるようになっています。
  • モニタのプロパティで設定できる色のチャンネルはRGB各8bitの24bitで、16,777,216色が発色できるようになっています。32bitカラーは残り8bitを使用していません。
  • 新しいPhotoshopでは1チャンネル16bitモードで扱うことができるようになりました。細かい調整が可能なため、加工時には重宝しますが、出力時には8bitにしなければなりません。

液晶ディスプレイとカラーマネージメント 編 左記リンクはカラーマネジメントを中心とした、ブラウザ間の色環境について説明しています。
miyahan.comは液晶モニタのハード面から色についてとても詳しく解説されています。非常に参考になるサイトです。

Web制作時のTIPS

上記の話を踏まえたおまけTIPSです。

  • モニタサイズは17インチ~19インチの画面解像度は1024px×768pxのXGA(アスペクト比4:3)をベースにすると良いです。
  • Webサイトの横幅の最大は大手企業のサイト幅と各ブラウザの領域を考慮し、950px前後を目安とすると作りやすいです。
    ※だからといってクライアントの意向を無視したサイトサイズはナンセンスです。
  • 水平線区切りのデザインで見られるように、大きいモニタで見るユーザーを考え、左右に繰り返し画像を埋めるなどのテクニックがあります。
  • メインコンテンツの1行文字数は40文字以内を基準とする動きがあります。
  • 一般家庭のPCの約5割は文字サイズを中以上で使用しています。ここからブラウザの文字は可変単位を使うことが必須と言えます。
  • 制作ブラウザは最近のブラウザシェアやCSSの適応度、色味などの条件を考慮して、Firefoxを中心に他ブラウザでチェックすると良いでしょう。

w3counter 左記リンクはモニタやブラウザの世界シェアについての情報が月ごとに掲載されています。Web制作に携わる人には必須と呼べるサイトです。
Market Share Home 同様にコチラもシェア別結果を掲載しているサイトです。
カラーマネジメント講座 第1回 カラーマネジメントに関する解説を動画で行っています。かなり分かりやすいと思います。

HTMLの押さえるポイント。

2009 年 3 月 8 日

HTMLを覚えるとき、必要なポイントを挙げてみようと思います(今はXHTML1.0が主体と考えていますので、ベースはコチラになります)。

  • 文書構造を理解する。
  • HTMLには見えない情報と見える情報がある。
  • 命令には意味がある。
  • 最終的な意味づけは制作者側に決定権がある。
  • 文字コードに気をつける。
  • 現在組み方の大枠は決まっている

文書構造を理解する。

人と会話するとき、結論を話さないまま勢いで喋ることがあると思います。結構イライラしますよね。HTMLも記述に順序があり、それを守っていくことが大切です。近い例えでは論文を書くときのように、題名、制作社、概要、大見出し、小見出し、前段、本論、結論など内容を整理してする、ということです。

HTMLには見えない情報と見える情報がある。

HTMLは人間の目に見える箇所とネットへ伝える2つのセクションから成り立っています。目に見える場所は<body>タグで囲み、ネットへは<head>タグで囲みます。目に見えない箇所にも気をつけて記述します。

命令には意味がある。

例えば<p>は段落を意味していて、文章を記述するときに使います。意味づけする言葉に対して意図しないタグを使うのはあまり良くない方法です。

最終的な意味づけは制作者側に決定権がある。

上記と矛盾していますが、HTMLの命令はかなり曖昧なところがあります。文章を箇条書きする場合リストタグを使いますが、単なる箇条書きで良いのか、番号を振った方が良いのか、または定義リストのように説明した方が良いのか、迷う部分があります。残念ながら明確な答えはありません。制作者側がこうと決めているのであればルールから外れていなければ良し、とされています。

文字コードに気をつける。

日本語でWebサイトを閲覧していると、たまに文字化けしているサイトがあると思います。これは日本語の場合、制作する文字の種類が統一されていないために起こる現象です。統一されていなくてもある程度見ることができますが、プログラムの誤動作の遠因になることがあるので、HTMLに限らずWebで記述する言葉は統一した文字コードで記述すると文字化けが回避できます。

現在組み方の大枠は決まっている

現在のHTMLは<div>を使ったボックスレイアウトで組み立てるのが一般的です。そして大枠は以下のように記述します。一番上はヘッダー部でロゴなど始まりを示す情報が入ります。次にコンテンツ部として伝えたい情報が入ります。この中にメインコンテンツやメニューなどを記述します。最後に終わりを表すフッター部で、コピーライトなどを入れます。文書構造を学ぶときにセットで覚えてしまいましょう。

なぜHTMLを覚えないといけないの?

2009 年 2 月 16 日

先日、ちょっとした疑問を見たので書いてみます。
Webサイトを作るとき、たくさんの言語を学ばないとならないのですが、「なぜHTMLを覚えないといけないの?」と考えた人も多いはず。
実は、ブラウザ上で文字を表示させるのにHTMLは要らないんです。文字はメモ帳があれば書けますし、レンタルサーバを借りFTPで所定の場所へアップロードすればそれで終わり。
しかし、ここで問題が出ます。HTMLで記述されない文字はコンピューターがWebサイトとして認識しないんですね。サイトとして認められないということは、検索しても引っかからない。情報発信がWebサイトの中心となる項目とすれば、目的が達成できないので全く無意味なものになってしまいます。

結果、最低限Webサイトとして分かってもらえる、情報を伝えるためには、最低限HTMLでマークアップさせる必要がある、ということになります。

HTMLの書籍

2008 年 12 月 8 日

HTML系の書籍で主に私が使っている、いたものを紹介します。

Web標準テキスト(3) HTML/XHTML

CSSを中心としたWebライター大藤様の書籍です。HTMLを組み立てるときに必要な文書構造の概念、HTMLとXHTMLの違い、タグの基本的な使い方、記述に関する注意点など、HTMLそのものについて分かりやすく書かれています。この書籍のおかげで文書構造の知識を再確認することができました。個人的に必携の書と思います。

HTML+CSS Handbook 3rd Edition Web系ハンドブック

過去授業で使用していた本で、HTMLを中心にWeb制作で使われる言語や規格についてまとめられている教科書系のタイプになります。HTMLについてどのような記述をするのか、タグや要素の種類など基本が押さえられているのでWeb初心者にオススメです。ただ、現在ではXHTMLが主流になっていますので、あくまでも基礎を学習するためのものとなります。

HTMLタグ+スタイルシート辞典ちび

こちらも授業で使用していたもので、上記同様HTMLとCSSについて記述されています。コンパクトで使いやすいので、少し調べる時に役立ちました。やはり少し古めの内容になります。

Flash

2008 年 11 月 29 日

Webアニメーションを作る代表的なツールです。WebサイトをすべてFlashで構築するフル(オール)フラッシュサイトの制作も可能で、ネットのブロードバンド化により動きや見た目の挙動によりインパクトを与えるようなリッチコンテンツサイトも見かけるようになりました。

Flashではアニメーションのスキルの他にActionScriptと呼ばれるJavaScript互換(2.0では)のスクリプト言語の習得が必要で、非常に難解ですが極めることができれば自己資産として強力な武器になるでしょう。

SEOから見るとまだHTMLより劣ると言われていて、オーソドックスなWebサイトではメインビジュアルなど一部アニメーションに導入されることが多いです。フルフラッシュサイトはデザインに制約が無く、テキストが綺麗に表示されるメリットがあるので、インパクト重視やネームバリューのあるブランドなど特徴あるサイト向けとなっています。

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