IT業界に進みたい人には温度差がある

ITに関することに関わり直接的、間接的に1,000人以上の人に教えてきて分かってきたことがあります。それは、かならずしも「新しい業界に対して生きていこうという人は少ない」ということでした。そんな次を目指す人たちがどういう意識で持って学びに来ているのかざっくりを分けてみます。

業界で生きていくことができる人たち

そのときに教える集団全体を10としたとき、その半分5にあたる人たちは新しい業界で生きていこうとするために具体的なビジョン、自分の将来に正面から向き合っています。そのため、目的や目標が明確で、対話しても回答が具体的、前向きな意見がたくさんでてきます。
また、書籍や勉強系の課金サイト、セミナーなどへの積極的な参加や成果物の作成など、モチベーションの高さと足跡が残るような行動を取ります。

また、全体の1あるかないかくらいで優秀な人材が現れます。話をしていて分かるのですが、過去にコンテストや大会で優勝をしていたり趣味が極められているなど、秀でていることがわかるエピソードが見受けられました。現在のIT業界はこの人を探しに来ているのですが、仮想通貨並みにレアなのと待遇や開発力、給与に不満があると転職していくので、好待遇で迎えることが必要です。

業界で生きていくことが厳しい人たち

残りの半分がこちら側になります。何故厳しいかというと、「なんとなく興味があったから」という中途半端な気持ちだからです。努力をしてもそれが一芸まで昇華されるものではないので、結果時間の無駄になります。
また、やりたいことが既にある人もこちら側になります。趣味や実益などやりたいことが一番なので、そちらを優先するため2位以下の優先度が大きく下がるために結果に結びつかない場合が圧倒的に多くなります。個人の能力高くても上手くいかないケースとなります。

それから厳しい意見を挙げますが、家族、自分の身体、精神的な問題からビハインドとなっている、「プライベートな問題が」前面に出てくる人たちは希望した業界で生きていくことはほぼありません、くらいにとても厳しい状況となります。
なぜなら、「会社は自社に利益をもたらしてくれる人を期待して給与を渡す」システムだからです。社会はマイナス要因を抱えている人に対してとにかく厳しい。もちろんこのことに対して苦言を呈する人たちも数多く聞きますが、どこまでいっても社会は能力成果主義にしかなりませんし、近年この傾向が凄く強くなってきているとも感じています。国全体がとても裕福でない限り、大幅な改善の見込みは難しいでしょう。

つまるところ

自分が目指した何かしらを実現するには、「一生をかけて自分の力で取り組む」しかないだろうという結論になりました。安全に保守的に、漁夫の利を得ようとする人に良いリターンは返ってこないことが多いと思います。また、大きな時間をかけても徒労に終わることもあります。それでも、取り組まなければ結果は生まれません、時間に比例して結果も良くなる可能性が上がります。