2013年7月27日(土)18:00から札幌市民ホールで開催されたSaCSS vol.46に出席してきました。北海道でJavascriptのプログラムを中心にフリーランスで活躍されているh2hamさん主催のセミナーです。その内容をざっくりとまとめました。
バージョン管理ツールGitについて
Web制作をする上でファイルの世代管理は必須ですが、結構面倒くさいです。その問題を解決するために数年前からバージョン管理ツールが登場し、広まっています。 今回はその中からGitについて導入方法と使い方を2人の方が解説と実演されました。 バージョン管理ツールは監視するファイルなどの世代管理を自動的に行うツールです。 これにより手動で管理する必要がなくなり、かつ、過去の変更箇所の違いや制作者の所在が確認できるため、複数人でプロジェクトを進める場合に大変重宝するツールです。バージョン管理ツールの違い
現在よく使われているバージョン管理ツールはSubversionとGitです。- Subversion→作業したファイルを格納場所(リポジトリ)にアップ(コミット)するとすぐに反映されます
- Git→作業したファイルを一度ローカル(リポジトリ)にアップし、その後格納場所(リモートリポジトリ)にアップする2段階方式になっています
Gitをより使いやすくするツール
- Github for Mac、Github for Windows
- Source Tree(両OS対応)
- Tower(Macのみ5,000円で5ユーザーまで使用可能)
これらのツールはコマンドを使用せずGUIでGitを使えるようになるので非常に便利です。
無料のリポジトリ
リモートリポジトリをレンタルサーバーなどに置く場合には、そのサーバーでGitが使えないといけません。そのためVPSなどを借りてサーバーを構築する必要があり、敷居が高くなります。 その部分を回避する方法として無料のリポジトリを提供しているサービスを利用します。- GitHub→外部公開が必須のサービスです
- Bitbucket→5ユーザーまで無料で使えるサービス。回線が細いため、大容量のデータには不向きです。日本語可能で画像の差分確認も出来ます
Git上で制作する場合の注意点
複数の人間が、同ファイルの同箇所を編集した場合、警告が出るので同時編集を行った人同士でその部分を採用するか決める必要があります。- 効率良く作業するためにはまめにcommit(コミット)すること ※コミット→作業したファイルなどをリポジトリに保存すること
- .gitフォルダを削除するとコミットが消える
Gitを使うメリット
- コードミスが発生した場合、差分ファイルを確認することでミスの箇所がすぐに判明しやすい
- 検索置換した後、ミスが発覚した場合でも過去ファイルに戻ることが出来ます
- 差分ファイルの抽出がプラグインで可能です ※このプラグインはPCにパイソンが入っている必要があり、抽出にはコマンド入力が必要です
- 削除したファイルの調査も可能