リアルトレースを極めよう(2)

ぼかし

Illustratorにはぼかしが2種類あり、違いはぼかしがオブジェクトの内側にかかるか、外側にかかるかです。 気をつけたい点は、「ぼかし(ガウス)」の場合、「効果」-「ドキュメントのラスタライズ効果設定」にある解像度の項目により、ぼけ方が変化します。解像度が高いほど、ぼけが細かくなりますが、ぼかしが増えるとIllustratorの動画が重くなります。 また、オブジェクトを重ねてなじませることが可能です。リアルトレースのように写実的な絵を作りたい場合には、ぼかした方がよりリアルに見えます。他には、簡単なオブジェクトの影の代用として使うこともできます。 ぼかしの基本

やさいのようせい ~レタス~

「やさいのようせい」は、私が尊敬する画家、天野喜孝の画集をアニメ化したものです。大胆かつ繊細な筆運びと油絵のような荒々しさを思い出させるような人間味のあるタッチは昔から多くの人を魅了してきました。最近だとゲームイラストの方が知名度高いのかな。 今回はその中から「レタス」をトレスしてみました。単なるレタスを擬人化しただけなのに女性らしさを思わせるデフォルメデザインはさすがと思います。ちなみにアニメは3DCGなんですよね。 レタス完成 完成図。制作時間は6時間程度。Illustratorとタブレットを使っています。 レタス線画 思ったより線画に時間がかかりました。線画をトレスするときには、パスが綺麗な線を描くよう手を入れるとより良くなります。 レタスワイヤーフレーム ワイヤーフレーム。頭の塗りのメッシュはパスが複雑になるので、マスクをかけています