リアルトレースを極めよう(1)

最近リアルトレースの書籍が販売されていないことを知りました。 リアルトレースは写真を自動トレスする機能が出てきたため、マイナーなスキルとなっている部分もありますが、 Webの3DCGアイコンなどでよく使われるようにもなりましたので、覚えておくと重宝します。

リアルトレースで使う機能

他にも使う機能はありますが、私が主に使うのはこれくらいです。
  • グラデーション
  • ぼかし
  • ブレンド
  • メッシュ
  • スポイトツール
  • 不透明度

グラデーション

グラデーションは基本のツールですが、ちょっとしたことで大きな効果を上げることができます。 線形と円形があり、グラデーションの開始位置と範囲はグラデーションツールで決めることができます。 試しに球体を作ってみましょう。 まず円を描きます。 グラデーションで円形を選択、片方を白色、片方を好きな色に(画像は赤色で)します。 グラデーションツールでドラッグし、位置や範囲を決めます。 こうすることでより立体感を出すことができます。 円を描く 次に、ゲームに出てくる地下に行けたり、人食い花が潜んでる土管を作ってみましょう。 長方形を好きな大きさで作ります。Ctrl+Uでスマートガイドを出し、長方形の下部に合わせて楕円を描きます。 長方形に対してグラデーションで線形を選択。緑色のグラデーションを設定します。 元となる土管そのもの形状は筒状で表面が反射している(金属っぽい)ので周りからの反射や屈折をグラデーションに取り入れます。 グラデーションが完成したら、楕円にも同様に適用しましょう。 土管を描く 後は、土管の上部になる箇所を長方形、楕円×2、中の空洞になる楕円(黒ベタかグラデーション)を作って完成です。

L

l002 久しぶりにリアルトレースしてみました。 お題はねんどろいどのデスノート「L」です。制作日数は、1日30分~1時間をメドに1週間、実働6時間といったところです。 003 後ろにある椅子はこんな感じ。 見えない部分は作り込む必要無いですね。その代わり、見える部分の面構成は意識しておきます。 desktop 今回はそのほとんどをメッシュツールで構成しています。 髪の毛に一番時間がかかりました。メッシュはいじりすぎるとパスのラインが綺麗に出なくなるのであまり好きではありません。 それでも、リアルなグラデーションを表現するにはこれが一番簡単だったりします。