SaCSS vol.63

2015/03/07(土)18:00-21:00に札幌市民ホールで開催されたSaCSS vol.63に参加しました。北海道でフロントエンドエンジニアとしてで活動されているh2hamさん主催のセミナーです。 今回はLT(ライトニングトーク)回として参加者の中から数名がスピーカーとして自ら企業で学んだことなどを発表していきました。

マークアップ環境の変化

IE準拠、PCメインが主流となっていたコーディング方法から、制作環境を含め作業フローが大きく変化しています。制作するサイトのターゲットになる部分は、HTML5、CSS3をベースとしてレスポンシブWebデザインでの組み立てでスマホやタブレットを含むマルチデバイス対応へ以降し、ターゲットブラウザは最低IE8以上となりました。 制作環境は、ターミナルやコマンドプロンプトを使い、MiddlemanなどHTMLの雛形を生成するテンプレート機能、CSSを効率よく記述するSCSS(Sass)やLESS、Compass、雑多な作業を自動化するタスクランナーGrunt、Gulp、作業データのバックアップや共有化をするバージョン管理ツールGit、GitHubなど、多くのツールが開発され開発側では一般化されつつある状況です。

オブジェクト指向の考え方

プログラム言語の多くはオブジェクト指向を取り入れており、エンジニアはオブジェクトを扱えないといけない。そのときに考えることとして、対象となるものの共通項を見つけ、抽象化してモデルを作る方法があると言うことです。

動的なサイトの開発

動的なサイト開発ではXAMPPがよく使われるが、規模が大きくなるとバージョンや動かないなど問題が発生するため、仮想環境を使いサーバーをたて、gulpとbrowsersyncで入力した内容が自動的に反映されるよう、スマホと連動する様に環境構築すると作業効率が大幅に上がります。

バージョン管理ツール

バージョン管理ツールGitとAWSを使って作業環境を構築すると飛行機の中でも作業できるなどメリットがあります。ただし、プロジェクトによりバージョン管理ツールの使い方を知らない人も多いため、社内勉強会などを開き全員が使えるようにしていく必要があります。

見える化を導入する

見える化とは、仕事で発生する問題点をデータなどで視覚化することで、作業者全員が問題を共有し、仮に問題が出ても迅速に解決できるようにすることです。実際に社内でかんばん方式を導入してみた結果、一定の成果が上げられたので、作業が捗らない場合には取り入れてみると良いと思います。

デザイナーが欲しいエンジニア

デザイナーとエンジニアは作業範囲の違いからトラブルを起こすことが多いが、お互いが思いやりを持って状況の報告や共有などを行っていけば、プロジェクト全体をスムーズに行うことができるでしょう。

Director’s Night vol.5

2015/03/21(土)15:30~18:00に開催されたDirector’s Night vol.5に参加しました。 今回の内容は、参加された方が業界内で働いている中で知りたいこと、疑問に思っていること、悩んでいることについて項目を挙げ、全員で議論していく内容でした。 一番最初に主催者からサプライズな発言が出て盛り上がりを見せる中、沢山の項目が上がり到底時間内では終わりそうにない状況で、挙げられた項目について一つずつ話し合っていきました。

体調管理について

この業界では基本長時間働くケースが珍しくありません。それらを減らす、作業効率を上げる、やる気を上げる方法などを考えていきました。結果、出てきた意見をまとめると下記のようになりました。
  • 作業を行った後には自分にご褒美(食べる、休む、遊ぶなど)を与えるようにする
  • 長時間作業を続けないよう、1週間の作業スケジュールを決め、当日行う作業項目を管理する
  • 作業項目が完了したら、必ず報告を行い、担当者内で共有する
自分にストレスがかかりすぎると体調に大きな影響が現れるため、意識的に自己管理を徹底することが必要だと思われます。

職場環境について

IT系の企業でも各種ハラスメントがあり、精神的に疲弊するケースが多いです。これらについてどのように対処していけば良いかを話し合ってみた結果、以下のようになりました。
  • ハラスメントしてくる相手はハラスメントに気づいてないことが多いので、気づかせるように伝える
  • 自分の作業した状況がどのようなものか書面などで記録し、個人的な感情で動かないよう考えて行動する
この部分に関してはかなりデリケートな問題です。気をつけて欲しいと思ったことは、ハラスメントをされているのではなく、本人が周りに対して迷惑をかけているため結果ハラスメントに繋がるような形になるケースもある、ということを踏まえて欲しいと思います。

プロジェクト管理ツール

最近WEBで仕事をするときには進捗管理を専門で行うプロジェクト管理ツールを使うようになりました。どのようなツールを使っているのか、進行管理の方法について話し合いしました。

よく使われているプロジェクト管理ツール

プロジェクトについては、立て方そのものに問題があることや、ツールを使わないケースによる問題など基本的に見直しを図らないといけないケースもあると言うことでした。 そのほかにも膨大な項目が挙げられていましたが、時間が足りずお開きとなりました。話せなかった項目は今後取り上げられる可能性がありますので、興味がある方は参加してみると勉強になるかと思います。